令和2年の1月。
少しひんやりとした夕暮れ時、久しぶりに桂島緑地を訪れた。
風はほとんど無く、凛とした空気が緑地のたたずまいを包んでいた。
遠くから子供の歓声が聞こえてきた。
乾いた空気のためなのか、元気な声のためなのか、結構遠くまで響いている。
対岸に目をやると、水辺のデッキを歩く親子の姿があった。家族で散歩を楽しんでいるようである。
この夕暮れの時間になると、ワンちゃんと散歩をする人も多くなる。
一人であったり、家族連れであったりと様々ではあるが、散歩の時間はだいたい同じようである。
お互いにすれ違うときには、軽く挨拶を交わすようだが、ワンちゃん同士でも挨拶を交わしているのだろうか。
鏡のような水面に映る景色は、いつも見ている地上の景色を別の視点で見せてくれているようで、新鮮なものに感じられる。
親子で楽しく飛び回っている広場の空が、少し赤みを帯びてきた。
穏やかな夕暮れ時の桂島緑地に、子供達の歓声が聞こえる。
コメント