
「こんにちは。いい天気ですね。お散歩ですか」
「ええ、今日はだいぶ暖かいですからね」
2月にしては暖かな日曜日。
風もなく、雲もない、久しぶりに穏やかな日であった。
木製のベンチで休んでいる人たちがいた。
挨拶をしながら聞いてみると、近くにお住まいの方で、おばあちゃんとお孫さんとのことだった。
お孫さんは兄妹で、仲良く座りながらお菓子を食べていた。近くのスーパーマーケットのレジ袋があったから、そこでお菓子などを買ってきて、ここで休憩していたのだろう。
2人の後ろ姿が絵になりますね、と言ったところ、おばあちゃんは、じゃ私はちょっと席を外しましょう、と立ち上がってしまった。
せっかくなので、この微笑ましい光景をカメラに納めさせていただいた。

この緑地がどのように使われているか。
このようにゆっくりと過ごすことができる場所は、大人にも子供にも大切な場所になるだろう。
この家族にとって、いい思い出の場所になっているのかもしれない。
お礼を言ってこの場を後にしたが、お互いに逆回りでこの緑地を歩いたため、反対側ですれ違うことになった。
久しぶりに会った知人のように、ちょっと嬉しくもあった。

北側広場に子供達の歓声が聞こえてきた。
遠くに親子の姿が見える。

石のオブジェがある水路の近くで、お父さんとお母さんが休んでいるのが見える。石の陰になって見えないが、もう1人の小さなお子さんが、草の上でハイハイしていたようである。

石のオブジェは、大きさも形も様々である。
水路には、ほとんど水が流れていない。

暖かな日差しの下で、家族で弁当を食べながら、のんびりした時間を過ごす。
住宅街の中にある自然豊かな公園は、誰にとっても貴重な場所である。

石垣を登っている人がいた。親子のようだ。
どうしてこんな石垣を登ろうと思ったのだろうか。
お父さんは登頂したが、ちいさな子供にとっては、一歩も登れない絶壁に見えているだろう。
やがて登るのをあきらめて、お父さんの後を追いかけるように、緩やかな坂を走っていった。
いつの日にか、お父さんのようにこの石垣を登るに違いない。

場所はちょっと違うが、石垣を下から見上げると、こんな感じに見える。
春間近の暖かな日である。晴れた青空を見ると、人はアクティブになるのかもしれない。
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