暖かな日がしばらく続き、もうそろそろ春だなと思っていたら、数日前には雪が降り、突然寒さが戻ってきたりする。
「三寒四温」という言葉は本来、冬の気候を言うそうだが、実際は今頃の気候を表すのにふさわしい気がする。
![スイセンの花畑](https://www.katurashima.com/wp-content/uploads/2019/04/7a741e0f662bc8bbeb403765d0e476ae.jpg)
桂島緑地の南側に、スイセンの花が咲いている場所がある。
いつの頃からか、この場所でスイセンの花を見かけるようになった。
今年もたくさんの芽が出ていて、あっという間に花が咲き始めている。
![スイセンの花](https://www.katurashima.com/wp-content/uploads/2019/04/cf1674f2436ab8d7c10e265a35e526fe.jpg)
少しぐらい冷たい風が吹いていても、どんどん花が咲いていく。
確かに春近しなのだろう。
![ガクアジサイの若葉](https://www.katurashima.com/wp-content/uploads/2019/04/b66ea7d0186d773d0583f27ca6c13397.jpg)
ガクアジサイの芽も開き始めた。
どういう仕組みで、芽を開く時を知るのだろうか。不思議なものである。
![ガクアジサイの若葉](https://www.katurashima.com/wp-content/uploads/2019/04/76ddd9d67114bcb8b236a326b8044cbc.jpg)
小さな若葉には、生のエネルギーがある。
生まれ出た命を、精一杯に生きようとする力がある。
![コブシの冬芽](https://www.katurashima.com/wp-content/uploads/2019/04/ba14cba8397e8c89aba8aa222b9ad2c5.jpg)
厚い羽毛に包まれて冬を越えたコブシの芽が、とうとう開き始めた。
羽毛の殻を打ち破り、新たな芽が顔をだしている。この芽もまた柔らかな産毛におおわれている。なんと、二重になっていたのか。
![コブシの冬芽](https://www.katurashima.com/wp-content/uploads/2019/04/c1623ac0f15f5b533b953d9a2c04adcb.jpg)
いったん芽が開くと、ここからが早いようである。
こうしている間にも、次から次へと花が咲いていく。
青い空を背景に、白い花が満開になる日も近いだろう。
このコブシの木の下に、小石で囲われた小さな湿地(池かもしれない)がある。
落ち葉に覆われているが、どこからか湧き水が流れてきているのだろうか、落ち葉の下にうっすらと水がたまっている。
![ミズバショウの花](https://www.katurashima.com/wp-content/uploads/2019/04/33fbe7dfa095906607100d12e148cc5d.jpg)
この湿地に、ミズバショウの花が咲いている。
凛とした白い花が、落ち葉の中で気高く見える。
まだ咲いていない蕾もあり、これからが楽しみである。
![リュウキンカの花](https://www.katurashima.com/wp-content/uploads/2019/04/a6aed1e64b07a9693ca64b09d090a371.jpg)
その傍では、リュウキンカが黄色い花を咲かせている。
蕾の状態の塊もあり、これからこの湿地はもっと華やかになるだろう。
![フキノトウ](https://www.katurashima.com/wp-content/uploads/2019/04/8bdfe1fc679fb0b80a66b04d199ba673.jpg)
少し奥の方に足を運ぶと、フキノトウが群生している場所があった。
以前、この辺には笹竹などが生い茂っていたが、誰かが刈り込んだようである。
![フキノトウ](https://www.katurashima.com/wp-content/uploads/2019/04/0cbca80641763e60845b26772690aa4c.jpg)
日当たりが良くなったためだろうか、たくさんのフキノトウが顔を出していた。
散歩道の雑木林の中を歩いて行くと、小さな木杭とロープで囲われた場所がある。ウメガサソウが群生している場所のようである。
![ウメガサソウ](https://www.katurashima.com/wp-content/uploads/2019/04/5c0c7a9cd30117c6a6b0f0ae7142df1b.jpg)
緩やかな斜面になっていて、苔などが密集している。
松ぼっくりや落ち葉などが残っていて、よく見なければ気がつかないほど小さな野草である。
この小さなウメガサソウに、さらに小さな芽が出ているのを見つけた。
どのように育っていくのか、その過程を見るのも楽しみである。
![枝垂れ桜のつぼみ](https://www.katurashima.com/wp-content/uploads/2019/04/3856563285e95c6d691413b4f0715ff6.jpg)
枝垂れ桜の枝の先に、少し赤くなった蕾が見られた。まもなく開花である。
桜は春の花の代表であり、春といえば桜である。
だれもがその開花を楽しみに待っている。
今まさに、桜花爛漫の春へ飛び出そうとしているこの草花にこそ、寒い冬を乗り越えてきた、その命の力強さと不思議さを見る思いがする。
困難に負けない姿には、人を魅了する輝きがある。
コメント