アジサイはガクアジサイの変種

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小雨が止んだのを見計らって、アジサイの花を見に出かけた。

桂島緑地南側の東屋の周辺には、たくさんのアジサイが植えられている。
華やかに彩りを放っているためか、梅雨の時期にも散歩をしている人が多いようである。

アジサイの花
アジサイの花 2019年7月 宮城県仙台市

アジサイをよく見ると、花の形や色に違いがあるのがわかる。
形の違いは品種が違うのだろうが、同じ形の花でも色が違うものがある。

おおざっぱな話は聞いたことがある。しかし、詳しくはよくわからない。
と言うことで、この機会に少し調べてみることにした。

ガクアジサイの花
ガクアジサイの花 2019年7月 宮城県仙台市

「アジサイ」には広義と狭義がある

「アジサイ」は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種であり、広義で使われる場合と、狭義で使われる場合がある。

広義には「アジサイ」の名はアジサイ属植物の一部の総称とされていて、一般的に「アジサイが咲いている」などと言えば、数種類のアジサイをまとめて言っている場合が多いようである。

また、狭義には品種の一つをさし、他との区別のためこれが「ホンアジサイ」と呼ばれることもある。

ホンアジサイの花
ホンアジサイの花 2019年7月 宮城県仙台市

アジサイはガクアジサイの変種

アジサイ(ホンアジサイ)は品種改良によって作られた変種であり、その原種は日本に自生するガクアジサイとのことである。

ガクアジサイの花
ガクアジサイの花 2019年7月 宮城県仙台市

アジサイの概要について、ウィキペディアには以下のように記されている。

6月から7月にかけて開花し、白、青、紫または赤色の萼(がく)が大きく発達した装飾花をもつ。
ガクアジサイではこれが花序(かじょ)の周辺部を縁取るように並び、園芸では「額咲き」と呼ばれる。
ガクアジサイから変化し、花序が球形ですべて装飾花となったアジサイは、「手まり咲き」と呼ばれる。

日本、ヨーロッパ、アメリカなどで観賞用に広く栽培され、多くの品種が作り出されている。原産地は日本で、ヨーロッパで品種改良されたものはセイヨウアジサイと呼ばれる。

ウィキペディア(Wikipedia)<アジサイ>

ちなみに「花序(かじょ)」とは、枝につく花の配列状態をいい、複数の花が集団をなしているものをいう。ガクアジサイにおいては、中心部の小さな花の集まりを指している。

装飾花の方が先に開くので、早い時期では花序はまだ開いていないかもしれない。

ガクアジサイの花
ガクアジサイの花 2019年7月 宮城県仙台市

装飾花とは

アジサイの花びらのように見えるものは、実は花びらではなく、萼(がく)なのだという。
萼とは多くの場合、花びらの付け根(最外側)にある緑色の小さい葉のようなもので、花全体を支える役割を持つものという。
その萼が大きく発達したものを装飾花ということである。
花びらとは違うようである。

アジサイ(ホンアジサイ)の装飾花

アジサイの装飾花は、4枚の花びらの構造(実際には萼片)が大きく広がって平面を作り、その真ん中に小さな粒のようなものを付けている。
これは花の雄しべと雌しべが不完全な状態で残っているからである。
アジサイはこのような花が多数集まって、くす玉のようになっている。

ガクアジサイの装飾花

ガクアジサイの装飾花は、中心部に集まっている花の周りにだけあり、その中心部に多数ある花は両生花といい、小さいながら雄しべと雌しべを持ち、花としての機能を備えている。

これに対して、花序の周辺の花では萼片が大きく発達する代わりに、それ以外の要素は不完全となっている

ガクアジサイの花
ガクアジサイの花 2019年7月 宮城県仙台市

装飾花の効果

この場合の装飾花は、花序全体をあたかも一つの花のように見せて、視覚的に目立たせるものと考えられ、視覚の発達した花粉媒介昆虫に対してアピールする効果があると考えられている。

昆虫だけでなく、人間の目にも一つの花のように見えて、充分に楽しませてくれている。

装飾花についてはウィキペディア(Wikipedia)<装飾花>を参照

花の色は土壌の酸性度(pH)により変化する

アジサイは土壌の酸性度(pH)によって花の色が変わるとされ、一般に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤になる」と言われている。

ガクアジサイの花
ガクアジサイの花 2019年7月 宮城県仙台市

土壌のアルミニウムのイオンが花を青くする

さらにその仕組みを見てみると、土壌が酸性の場合には、土中に含まれるアルミニウムの成分がイオンとなって土中に溶け出し、そのイオンがアジサイに吸収されて、花のアントシアニン色素と結合し青色に変化していく。

ガクアジサイの花
ガクアジサイの花 2019年7月 宮城県仙台市

逆に土壌が中性やアルカリ性であれば、アルミニウムは溶け出さないため、アジサイに吸収されないので、花はアントシアニン色素により赤色となる。

同じ株でも、部分によって花の色が違うのは、根から送られてくるアルミニウムの量に差があるためである。

ただし、品種によっては遺伝的な要素で、花が青色にならないものもあるそうだ。

ガクアジサイの花
ガクアジサイの花 2019年7月 宮城県仙台市

花の老化により色が変化する

花の色は、開花から日を経るに従って徐々に変化する。

最初は、花に含まれる葉緑素のため薄い黄緑色を帯びており、それが分解されていくとともにアントシアニンや補助色素が生合成され、赤や青に色づいていく。
さらに日が経つと、有機酸が蓄積されてゆくため、青色の花も赤味を帯びるようになる。
これは花の老化によるものであり、土壌の変化とは関係なく起こるとのことである。

ガクアジサイの花
ガクアジサイの花 2019年7月 宮城県仙台市

アジサイの花の色は、土壌の状態や時間の経過などにより、様々に変化しているようである。

先日、知人のお宅を訪問した際に、庭に咲いていたピンク色のかわいらしいアジサイを見かけた。。
ご主人に聞くと、ヤマアジサイの紅(クレナイ)という品種で、装飾花の色が白からピンクに変化するという。
育てるのは楽しいものだよ、と嬉しそうに話していた。

アジサイの品種は多くあり、知るほどに興味が湧いてくる。

アジサイの詳細はウィキペディア(Wikipedia)<アジサイ>を参照

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