「少しは積もったな」
雪国の人には笑われると思うが、この辺にしては割とまとまった雪が降った。
わずか数センチだが、これだけでも景色は変わるものである。
雪がやむのを待って桂島緑地の散歩道を歩いてみると、雪のある風景は普段見ることができないだけに、おもしろいものである。
大きなもみの木の下の方の枝にも、雪がうっすらと積もっている。綿で作った飾り付けの雪のように、ふんわりと積もっている。こちらが本物だ。
大きな木の下の斜面に繁殖しているウメガサソウである。非常に小さな山野草で、6月から7月にかけて白い花を咲かせる。花が咲きはじめたら、改めて紹介したい。
小さいながらも雪の中で、凛としている姿がいじらしく思われる。
ウメガサソウはツツジ科ウメガサソウ属で、常緑の草状の小低木。
和名ウメガサソウは、梅笠草の意で、花の形がウメ「梅」に似て、下向きに咲く様子を「笠」に見立てたことによる
ウィキペディア 「ウメガサソウ」
池の側にあるちょっとした広場に降りてくる階段で、擬木で作られている。
この階段を下りてくると、だんだんと視界が広がり、池から反対側の広場まで一望できる。
この場所には木製のベンチが三基設置されている。今はもちろん誰も座る人はいない。
ここからは池の向こう岸がよく見える。
池の水はほとんど凍っている。氷の上には雪が少し積もっている。
見るからに寒い。
雑木林の中にある大きな木の根元。よく見ると松ぼっくりが隠れていた。
誰かが置いたのか。小動物のいたずらか。
雪景色の緑地も、確かに一つの風景である。
これまでは、冬の緑地は寒いので、あまり関心を持っていなかったように思う。
冬の緑地では、春を待ちながらその準備をしているであろう、様々な姿を見ることができる。
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