田んぼに引いている水はどこから来ているのだろうか 

この辺では、ほとんどの田んぼで田植えが終わっていた。
5月の中旬。のどかな田園風景である。

田植えが終わった田んぼ
田植えが終わった田んぼ 2019年5月 宮城県仙台市

田んぼの用水路で、農家のおじさんが何か作業をしていた。

田植えが終わった田んぼ
田植えが終わった田んぼ 2019年5月 宮城県仙台市

田んぼのあぜ道を行ったり来たりしながら、小さな用水路の中に土嚢袋のようなもので堰を造り、水の流れを止めようとしているようであった。

田植えが終わった田んぼ
田植えが終わった田んぼ 2019年5月 宮城県仙台市

よく見ると、田んぼのあぜ道の下には細いパイプが通っていて、小さなプレートの蓋を上げると、せき止められた水が田んぼに流れ込むという仕組みになっている。

用水路に設置されている田んぼの取水口
用水路に設置されている田んぼの取水口 2019年5月 宮城県仙台市

「おかしいなあ」

小さなつぶやきが聞こえたような気がした。

どうやら用水路の水量が少ないことが、気になっているようである。

上流の方に向かって歩いて行き、しばらく用水路やまわりの様子を眺めていたが、原因がわかったのか戻ってくると、自分の所の土嚢袋を少しだけ動かしているようであった。

おじさんは何を見たのだろうか。そして、何を思ったのだろうか。

それとなく、おじさんが見ていた所に行ってみた。

「あ~なるほど、これだな」

実は、ここでも同じ事がおこなわれていたのだ。

用水路に設置されている田んぼの取水口
用水路に設置されている田んぼの取水口 2019年5月 宮城県仙台市

これを見たおじさんは、しばらく待つことにしたのだろう。

田んぼに引く水は、田植えの時期だけではなく、稲作の管理には欠かせない最も大事な水である。

限られた水をどのように使うか。恐らく、関係者の間では、ルールが決められているのではないだろうか。

用水路に設置されている水門
用水路に設置されている水門 2019年5月 宮城県仙台市

この付近には何カ所かの水門が設置されている。

決められたルールに従って、開いたり閉じたりしながら水量を調整して、全ての田んぼに公平に分配されているのだろう。

そもそも、ここに流れてくる水は、どこからどのように流れてくるのだろうか。

田んぼの用水路を辿ってみると、どうやら大きなコンクリート製の用水路から引いているようである。農業専用に作られた農業用水路である。

農業用水路の道路下暗渠部分
農業用水路の道路下暗渠部分 2019年5月 宮城県仙台市

道路の下は暗渠で横断していて、どこまでも続いている。
幅も深さも1.5メートルほどで、しっかりとした造りである。

少し辿ってみると、農業用水路に降りていく階段を見かけた。

農業用水路に降りる階段
農業用水路に降りる階段 2019年5月 宮城県仙台市

フェンスで囲われていて落下防止にはなっているが、階段の所には扉が付いている。

住宅の敷地の裏側を流れる用水路に、何のために降りていくのだろうか。この家の人が、何かの役割を受け持っているのだろうか。しばらくは使われていないように見える。気になる階段である。

農業用水路は、住宅の敷地ぎりぎりの所を流れている。

宅地脇を通る農業用水路
宅地脇を通る農業用水路 2019年6月 宮城県仙台市

あるいは、農業用水路ぎりぎりの所に、住宅ができたのかもしれない。

宅地脇を通る農業用水路
宅地脇を通る農業用水路 2019年6月 宮城県仙台市

このときの水量は、用水路の大きさからすると、意外と少ないように思われた。田植えが終わっているので、こんなものかもしれない。

水深は数センチメートルぐらいだろうか。水の流れはほとんど感じないくらいなので、わずかな勾配で作られているようである。

こうすることで、少ない高低差で長い距離の用水路ができるように工夫されている。

この用水路は 、住宅の裏側から雑木林の方へまっすぐに続いていた。

まっすぐ続く農業用水路
まっすぐ続く農業用水路 2019年6月 宮城県仙台市

これは恐らく、水源は遠いかもしれない。

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